ウィル・フェレルの“ほぼ”すべて
今回はウィル・フェレルの話。
なんやかんやでキャラクターを演じるという部分で一番面白いコメディアンはウィル・フェレルだと思う。
とにかくアドリブがすごい。そのキャラクターになりきって、セリフを言う技術はピカイチだ。一切ブレないし、リアリティがないキャラクターでもそのキャラクターから発せられているリアリティがある。アドリブ、即興というのは瞬時に面白い事を言うのではなく、台本が用意されてない状況で、いかにその場しのぎではない、あたかも事前に書かれていたようなキャラクター、状況へのリアリティを表現できるかが、即興の魅力だ。
その技術にウィル・フェレルは長けている。それが彼の人気の秘訣だ。
ここでは、どのようにしてウィル・フェレルがハリウッドのNo.1コメディアンになったかをいつにもまして、濃い目にまとめてある。
NETFLIXの『ユーロ・ビジョン歌合戦~ファイア・サーガ物語~』配信前にぜひこれを読んで、ウィル・フェレルの原点と魅力を再発見してほしい。
〇ウィル・フェレルになるまで
カリフォルニア州アーバインでロックバンドの『ライチャス・ブラザーズ』のキーボード奏者、リー・ファレルと教師の母との間に生まれた。
しかし、父親の収入が安定しないなどの理由で8歳の時に両親は離婚。
フェレルは、母親と住むことになる。
本人は離婚を深刻にとらえていなかったようで、「クリスマスが2回だ!」ぐらいとしかおもっていなかったそうだ。その証拠に今も父親とは仲がいいそうだ。
高校時代は、フットボールに明け暮れるスポーツマンだったが、学校の人気者タイプではなかったが、朝の校内放送やクラス会で友達とコントを披露するなど徐々に笑いへの興味はこの頃から芽生え始めていた。
南カリフォルニア大学ではスポーツ放送学を学び、いずれはスポーツキャスターになる事を考えながらNBCでインターンなどをしていた。
しかし卒業後、フェレルはスポーツキャスターではなくコメディアンを選ぶこととなる。
フェレルは、コメディクラブでスタンダップ・コメディを始めるが、なかなかうまくいかなかった。コメディアンの傍ら、舞台俳優、地方局のキャスター、映画やドラマのエキストラ、駐車場係、銀行窓口など仕事をしながら、LAの即興コメディ劇団The Groundlingsに所属する。キャラクターを演じることが上手かったフェレルはそこで実力をつけていく。
〇サタデー・ナイト・ライブ時代
The Groundlingsには、のちに老舗コント番組『サタデー・ナイト・ライブ』で一緒になる、クリス・カッテン、シェリ・オテリと出会う。
The Groundlingsでコメディの腕を磨きながら、オーディションを受ける日々。『サタデー・ナイト・ライブ』のプロデューサー、ローン・マイケルズによって、番組のオーディションに呼ばれる。
自信がなかったフェレルは、エンタメ業界の先輩でもある父親に相談。
父親からこう言われる
「お前に才能があるのは知っている。だが、運を掴めるかも必要だ。もし、それがダメならダメで構わない。他にいくらでも仕事があるのだから」
エンタメ業界の苦労を知る父親からの助言でフェレルは今まであったプレッシャーから解放される。
フェレルは、オーディションでいくつかのネタを披露する。中でも印象的だったのが、会社でこっそり猫になるサラリーマンのネタだ。
この時は、好感触ではなかったため、もうダメだったと思っていたが、まさかの合格。
1995年のシーズン21でメンバーに。
しかし、マイク・マイヤーズ、クリス・ファーレイ、アダム・サンドラーといった花形スター不在でのメンバー入りだった。
また顔見知りのメンバーもシェリ・オテリのみで、フェレルは他のメンバーともなかなか打ち解けられず、孤独な思いをした。
物静かな男、フェレルは、打ち合わせなどで「あの人しゃべらないけど大丈夫?」など周りのスタッフからだけでなくローン・マイケルズからも心配されるほどだった。
しかし、キャラクターになりきるとその才能は爆発し、周りからの評価は変わっていった。
さらに同期で入ったライターのアダム・マッケイと気が合い2人でタッグを組み、多くのコントを書き上げていく事となる。
バカバカしくイカれたコントをスピーディーに生産するマッケイとバカなキャラクターを演じさせたら右に出るものはいないフェレルのコンビは以降のシーズンを支える大黒柱になっていった。
後にメンバーとなるティナ・フェイやエイミー・ポーラーなどは、どんなにリハで滑ったコントでも無理やりにでも面白くしようとするフェレルの姿がとても頼もしかったそうだ。
また、フェレルの人気を決定づけたのはブッシュ大統領のモノマネコント。
大統領候補者のころから目をつけていたそうで、クリントン大統領を忠実にモノマネしたメンバーのダレル・ハモンドとは違い、似ていることより面白さを追求したチェビーチェイスのフォード大統領のスタイルで演じていたという。
ここでいくつかフェレルのコントを紹介しよう。
〇セレブリティ・ジャパディー
アメリカの老舗クイズ番組ジャパディーのコント。
フェレルは司会のアレックス・トベックを演じている。
バカすぎるセレブとトベックに嫌がらせをし続けるショーン・コネリーが魅力のコント。
フェレルはめずらしくストレイトマン(日本でいうツッコミのようなもの)を演じている。
Celebrity Jeopardy!: French Stewart, Burt Reynolds, & Sean Connery - SNL
〇デルコ社 猫用おもちゃ
このコントは、フェレルがオーディションで見せた、会社でこっそり猫になる男のネタをベースに作られたコント。ヴィンス・ボーンの猫演技も必見。
〇極悪ボス
パワハラのバラメーターが完全に壊れた上司のコント。
フェレルのパフォーマンス力とマッケイによる後半のイカれた展開は絶品。
〇もっとカウベルを
フェレルといえば、これという伝説のコント。ブルー・オイスター・カルトの「(Don’t fear)the reaper」のレコーディング中メンバーからの反対を押し切って「もっとカウベルを!」とプロデューサーから言われるコント。それだけといえばそれだけだが、ファレルとクリストファー・ウォーケンのパフォーマンスが最高。
『サタデー・ナイト・ライブ』以外でもフェレルとマッケイは動き始める。
手始めに、同じNBCのビルで撮影しているコナン・オブライエンのトーク番組『レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン』に2人で乗り込み、こんなのをやりたい!とコナンとスタッフに直談判し、ローン・マイケルズに内緒で出演する。
Will Ferrell As Scrub-A-Dub - "Late Night With Conan O'Brien"
台所用洗剤スクラバダブのキャラクター、スクラバダブが商品の宣伝に駆け付けるが、セット裏で賭博をするわ、観客とセックスするなどやりたい放題する。
ほぼ思い付きで行ったことだったが、番組で好評になり、番組に無茶苦茶な内容で出演する事が多くなる。
2002年に名実ともに『サタデー・ナイト・ライブ』でトップになったフェレルは、映画へキャリアを移すために番組を卒業。ファレルとマッケイは、映画の脚本を書き始める。
『オースティン・パワーズ』シリーズや『ズーランダー』(01)、『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(01)の出演などで映画でも人気は出ていたフェレルだったが、2人で書いた脚本にはどこの映画会社も興味を示さなかった。一つは、カーディーラーを主人公にした脚本。
そして、もう一つが『俺たちニュースキャスター』である。
ちなみにその『俺たちニュースキャスター』の初稿のストーリーは、こうである。
ニュースキャスターたちを乗せた飛行機が、山に墜落する。
なんとか生き延びたニュースキャスターたちだったが、何匹かのサルとマーシャルアーツの武器が彼らと一緒に飛行機に乗せられていたため、ニュースキャスターたちは手裏剣を武器に襲ってくるサルたちと戦いながら、山から脱出しようとするというものだった。
この初稿を読んだスタジオ側からは二度と送ってくるな!と激怒された。
そんな中トッド・フィリップスが監督した『アダルト♂スクール』が大ヒットし、ウィル・フェレルの映画に需要があると見たドリーム・ワークスが2人にアプローチを始める。
〇『俺たち』の旅
製作にジャド・アパトー、デイビッド・O・ラッセルを迎え、初稿から大筋の改定がありながら、『俺たちニュースキャスター』の撮影がスタート。
実在の女性ニュースキャスター、ジェシカ・サヴィッチの自伝を基にした話に変更。
『サタデー・ナイト・ライブ』で培った、保守派のバカなアメリカ人を演じる能力を遺憾なく生かし、70年代のサンディエゴを舞台にテレビ局にやってきた女性ニュースキャスターのヴェロニカをセクハラ、パワハラで追い出そうとする、男性ニュースキャスター、ロン・バーガンディを演じている。
最初の撮影では、アラーム・クロックという強盗団(おそらくパトリシア・ハースト事件のシンバイオニーズ解放軍がモデル)が自分たちの声明を発表するためにロンとヴェロニカを誘拐するというサブプロットが絡んでいたが、どうにもこれが作品のトーンと合わずそのシーンの多くをカットし再撮影をして、おなじみの動物園の熊とのバトルとパンダの出産シーン差し替えられた。
アラーム・クロックが出るバージョンは、マヤ・ルドルフやエイミー・ポーラーなども出演しており、これだけで映画約1本分の長さだったため、未公開シーンなどで再編集した別バージョン『Wake Up, Ron Burgundy: The Lost Movie』として北米版の2枚組エディションのDVDに特典映像として収録された。
『俺たちニュースキャスター』は、大ヒットとまではいかなかったもののこの作品でフェレルは一躍スターの座に駆け上る。
Wake Up Ron Burgundy - Cannibalism Scene
2005年には、『ペナルティ・パパ』、『奥さまは魔女』、そして『プロデューサーズ』ではゴールデングローブ賞の助演男優賞にもノミネートされた。
2006年には、アパトーが製作、マッケイが監督、ファレルが主演と脚本をという『俺たちニュースキャスター』と同じ編成で、NASCARを舞台にしたスポーツ伝記モノ映画『タラデガナイト~オーバルの狼~』を製作。
主人公の傲慢なレーサー、リッキー・ボビーをファレルが演じ、彼の相棒、カルをスケジュールの都合で『俺たちニュースキャスター』に出られなかった事を悔やんでいた、ジョン・C・ライリーが演じている。この作品は、アメリカでは大ヒットし、さらに同じ年に公開された『主人公は僕だった』ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
この年にファレルは、マッケイとともにプロダクション、「ゲイリー・サンチェス」を立ち上げる。
2007年には、男性ペアのフィギュアスケーターの映画『俺たちフィギュアスケーター』が大ヒット。さらに、ネットコンテンツにも乗り出し、動画サイト『funny or die』をマッケイとともに開設。
しかし、開設したはいいが肝心のコンテンツがないという事態に陥り、フェレルの息子の誕生日パーティー中に、マッケイの小さいのによく喋る賢い娘、パールにその場で考えたセリフを覚えさせて撮影。
『The Landlord』という動画を配信。この動画が話題になり『funny or die』のサイトも一躍有名になる。
2008年には、NBAの2軍的なポジションのABAのバスケットボールプレーヤーたちの活躍を描いた『俺たちダンクシューター』が公開。
同じ年には『俺たちニュースキャスター』と同じ体制で『俺たちステップ・ブラザーズ~義兄弟~』(※作品の詳細はこちら)が公開。
40歳のニートの男たちが親の再婚をきっかけに義兄弟になるというストーリー。
2009年には、70年代のTVドラマ『Land of the Lost』のリメイク『マーシャル博士の恐竜ランド』が公開されたが、子供、ファミリー向け映画にもかかわらず、下ネタや大人向けギャグが多くイマイチ狙いがちゃんと定まらない映画になり、大ゴケしてしまう。
映画はヒットしなかった年だったが、フェレルはブロード・ウェイでヒット作を生み出す。
それは、ブッシュ大統領の退任後1カ月で作られた作品。
『You’re Welcome America. A Final Night with George W Bush』である。
この作品は、退任したブッシュ大統領が自分の功績を振り返りながら、退任までの思いをモノローグで語っていく一人芝居で、作・演出はアダム・マッケイが務めている。
この作品は、その劇場の売り上げ記録を塗り替えるほどヒットし、トニー賞にもノミネートされた。
Will Ferrell : You're Welcome America ( Dick Cheney and the goat devil ]
「ディック・チェイニー。もっとも力がある大統領・・・じゃなくて副大統領。カリスマ的な男で、ある男の顔をショットガンで撃ったが、そいつがチェイニーに謝罪した。(中略)ある日、ホワイトハウスの地下に行くとチェイニーが魔法陣の中で山羊頭の悪魔に犯されていた。チェイニーの目は真っ黒で輝いていてアンモニア臭い息を吐きながら千年近く使われていない謎の言葉で話しかけてきた。
『〇×▽□@#$!』。私はとっさに逃げ出したよ」
2010年には『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』が公開。
マッケイとフェレルが選んだテーマはバディ刑事もの。
相棒役にマーク・ウォールバーグを迎えて、敵を麻薬王、テロリストなど普通の刑事ものにありがちなものにはせず、当時の金融危機を起こしたウォール街を設定し、いつも以上の社会風刺の要素を加え、ファレルの役もいつもとは違い真面目で穏やかなキャラクターにしている。
また、日本未公開だが、レイモンド・カーヴァーの短編『ダンスしないか?』をベースにして作られた『Everything must go』も公開。
アル中が原因で仕事を失い、妻も家も失った男が、妻が庭に放り出した自分の家財道具一式を自分の部屋のように並べて、その庭で生活し始めるというストーリー。
いつものフェレル節は抑え目ながらも『主人公は僕だった』の時の抑え目演技と『俺たちステップ・ブラザーズ』のグーダラ演技の両方を楽しめるめずらしい作品になった。
また、初の3Dアニメの声優として、スーパーヒーローの悪役を主人公にした映画『メガ・マインド』に出演。SNLの後輩のティナ・フェイともここで共演する。
ティナ・フェイの『30ロック』や『The Office』にゲスト出演するなどTV出演も再び精力的に行い始めた。
2012年には、全編スペイン語のメキシコ映画に自分がひょっこり出演していたら面白いだろうという突拍子もないアイデアを実現するために1カ月間でスペイン語を習得して撮影に臨んだ超珍作『俺たちサボテン・アミーゴ』は、ラテンアメリカのメロドラマ、テレノベラの世界観とB級アクション映画をミックスさせた作品。
今までのフェレルの映画とは一線を画するもので、どちらかといえば、クエンティン・タランティーノの『デス・プルーフ』のような作品で、普通のフェレルのコメディとは思わずにそういった目線で観ると楽しめる一本だ。
2013年には、フェレルとマッケイがパラマウントを口説き続けて、やっと実現した『俺たちニュースキャスター』の続編『俺たちニュースキャスター史上最低?!の視聴率バトルinニューヨーク』が公開される。
前作のサンディエゴからニューヨークへ舞台を移し、24時間のニュースネットワークCNNのパロディのGNNでニュース番組をロンたちニュースチームが担当するというストーリー。
アメリカのメディアの変容やFOXなどの右翼系メディアを皮肉たっぷりに描く一方で、ロンがスケート中に転倒し、失明するという1978年のスケート映画『アイスキャッスル』のパロディをやるなど無茶苦茶なギャグを入れまくった結果、119分の劇場公開版と143分のバージョンのスーパーサイズバージョンの両方が生まれた。
スーパーサイズバージョンでは、劇場公開版にはなかった、ミュージカルシーン、サメのボビーの飼育シーン、ハリソン・フォードのハイエナ男への変身シーンなどが追加になっている。残念ながら、日本では119分のバージョンしか観ることはできない。
この作品で、アダム・マッケイとのコンビでの仕事はストップする。
〇新・『俺たち~』の旅
以降フェレルは、『俺たちサボテン・ブラザーズ』の脚本家アンドリュー・スティーリー、『アザー・ガイズ』の脚本家クリス・ヘンチーとコンビ組むようになっていく。
マーク・ウォールバーグとの再びのタッグ作『パパVS新しいパパ』(05)は続編も作られるほど人気になる一方で、エイミー・ポーラーとの共演作『カジノ・ハウス』(17)やジョン・C・ライリーとの待望のタッグ作『俺たちホームズ&ワトソン』(18)などことごとく、興行的にも批評的にもうまくいかない作品が続いてしまう。
しかし、ゲイリー・サンチェスでのプロデュース作は好評で、映画では『バイス』(18)、『ブック・スマート』(18)、『ハスラーズ』(19)がヒットだけでなくゴールデングローブ賞やアカデミー賞にノミネートされるほど批評的にも評判がよくTVシリーズもHBOの『サクセッション』、NEFLIXの『デッド・トゥ・ミー』などの評価の高い作品を多く手掛けている。
最新作はユーロ・ビジョン・ソングコンテストを舞台にした映画『ユーロ・ビジョン歌合戦~ファイア・サーガ物語~』が6/26に配信される。
売れないミュージシャンの2人がアイスランド代表としてユーロ・ビジョン・ソングコンテストに出場するというストーリー。
フェレルのスウェーデン人の妻の実家でユーロ・ビジョン観て以来、コンテストの虜になって99年には映画化しようと思っていたが、アメリカでのコンテストの知名度が低いため実現しなかったが、この度NETFLIXで約10年越しの実現となった。
フェレルにとって初めてのNETFLIX主演作であり、現状最後のアダム・マッケイ製作のフェレル作品にもなる。
『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』予告編 - Netflix
また2020年にマッケイとフェレルはビジネスパートナーの関係を解消し、「ゲイリー・サンチェス」も解体。女性の映画監督を増やすために立ち上げた兄弟会社の「グロリア・サンチェス」は、引き続き活動をしている。
マッケイとの作品でないとイマイチ能力が発揮できないところがあるフェレルだが、彼もコメディアンとして潮時なのかというと決してそうではない。
たしかにマッケイでない作品の時は、ストーリーやそれ以外の演出や画作りがどうもイマイチだが(マッケイがオスカー監督にまでになるのだから一般の監督とはポテンシャルが違ったのだと後々になってわからされるのだが)、フェレルのアドリブはまだ冴えている。
その証拠に、フェレルの喋り一本で勝負する、ポッドキャストシリーズの『ザ・ロン・バーガンディ・ポッドキャスト』は近年のフェレル作品では断トツで面白い。
その名の通り、『俺たちニュースキャスター』のロン・バーガンディが現代でポッドキャストをやるのだが、ポッドキャストをイマイチわかってないロンが、エレベーターに閉じ込められたり、ゾディアック・キラーの犯人を突き止めようとしたり、心霊現象が起きるガレージから番組を録音するなど、喋りだけで見せる構成ゆえにフェレルのアドリブが冴える内容になっている。
Ron Burgundy Is Not Afraid Of Cannibalism In An Emergency
今後もフェレルの作品は多く準備されている。まだ名実ともにトップコメディアンである。いずれは、またマッケイとの作品も戻ってくるかもしれない。
マッケイ曰く『俺たちニュースキャスター』の3作目のアイデアはあるそうだ。
ストーリーはイラク戦争の時のアメリカ、愛国保守になっていったメディアの話で再びニュースチームがカムバックするそうだ。
アメリカ情勢が自分のコメディよりもまともな状況に戻ればバカな映画を撮りたいと言っているので、アメリカ情勢がよくなる事と合わせて期待はしたい。
参考文献
WTF podcast Episode450 Will Ferrell
Off-camera with Sam Jones Guest Will Ferrell
https://www.thefamouspeople.com/profiles/john-william-ferrell-3179.php
https://www.biography.com/actor/will-ferrell
https://www.aceshowbiz.com/celebrity/will_ferrell/biography.html
https://www.imdb.com/name/nm0002071/bio
https://www.fandango.com/people/will-ferrell-211430/biography